産学官連携促進

三菱地所は「新大手町ビル」（東京都千代田区）の大規模リニューアルを行った。国内初となる「気候テック」のイノベーション拠点「０　Ｃｌｕｂ（ゼロクラブ）」を新設したほか、３階にエレベーターホールと一体化した入居者向け共用ラウンジを開設。用途に応じてシェアオフィスやコワーキングスペースなどの使い分けが可能なフレキシブルオフィス「ｘＬＩＮＫ（クロスリンク）大手町」も増床した。

ゼロクラブでは産学官の連携促進を狙いに、関係者同士が交流できるラウンジ、セミナーやワークショップなどを実施するイベントスペース、企業向けのオフィスなどを備えている。また東京大学と連携し、気候変動とその対策に関する社会人向けリスキリングプログラムを開講。スタートアップの成長支援や情報発信の拠点としても活用する。

共用ラウンジにはイベントや多人数の会議など多用途に対応できる「ミーティングエリア」などを設けた。ラウンジ内のルーバーにはグループ会社が製造した直交集成板（ＣＬＴ）を採用。高い強度を生かした機能性に加え、木材の炭素固定効果による地球温暖化防止への貢献など、環境に配慮した街づくりの取り組みを訴求する。