カスハラ発生、中小の2割…サービス・小売業多く
大同生命保険が中小企業を対象に実施したアンケートによると、直近1年間でカスタマーハラスメントが発生した企業は全体の約2割だった。業種別では「サービス業」「卸・小売業」が他業種に比べて割合が高かった。消費者と直接接する機会が多い業種では、カスハラのリスクが高いようだ。
調査によると、業種別のカスハラの発生状況は、「サービス業」(27%)が最も高く、「卸・小売業」(24%)、「建設業」(18%)、「製造業」(16%)の順番だった。カスハラが発生した企業に被害を受けた内容を聞いたところ、「過剰な要求」が61%と最も高く、「暴言・誹謗(ひぼう)中傷など」(39%)、「業務に支障を及ぼす行為」(25%)が続いた。
調査は8月に大同生命と契約のある企業を中心に同社営業職員が聞き取りで実施。カスハラの質問には約5300社が回答した。
日刊工業新聞 2024年10月03日