昨年度の工作機械受注、3年ぶり前年割れ。最近の景況感とも合致

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 日本工作機械工業会(日工会)が12日まとめた2015年度(15年4月―16年3月)の工作機械の受注実績(速報値)は、前年度比11・4%減の1兆3988億8100万円となり、3年ぶりに前年実績を割り込んだ。減少に転じたが、過去4番目の高水準だった。内需は同10・0%増の5794億1700万円と堅調で、設備投資を後押しする政府補助金が需要を喚起した。

 内需は3年連続の増加となった。08年のリーマン・ショック後の最高額を更新した。しかし、1月以降は新たな政府補助金の採択を見越した買い控えが顕著だ。4―6月は「今の水準が続きそうだ」(牧野フライス製作所業務部)との指摘がある。

 外需は、同22・1%減の8194億6400万円で3年ぶりに減少した。14年度に2400億円規模あったスマートフォン(スマホ)向けが1000億円規模に急減した。外需は大幅減だが、水準は過去4番目と悪くない。北米は設備投資が高止まり状態で推移した。

 3月単月は前年同月比21・2%減の1160億9800万円。内需は同7・6%減の513億8200万円、外需は同29・5%減の647億1600万円だった。

日刊工業新聞2016年4月13日

COMMENT

安東泰志
ニューホライズンキャピタル
会長

工作機械受注額は、経済の体温を表わすものだが、昨年央からの失速が顕著であり、これは景気ウォッチャー調査などから垣間見える最近の景況感とも合致する。外需が大きく落ち込む中、国内の財政出動頼りでは厳しい。

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