野菜と暖房つきで1LDK20万円。北海道芦別市に定年退職者向け共同住宅

にしあしの里(芦別市)が6月に6戸を開設

 にしあしの里(北海道芦別市、小林英一社長、0124・22・1250)は、定年退職者らを対象とした共同住宅を芦別市内に6月に開設する。特殊小型ベアリングメーカーの北日本精機(同市)会長でもある小林社長による芦別市のまちづくり構想の一環で、共同住宅の設置は今回が初めて。豊富な自然資源を生かし、住宅や生活環境を整えることで、芦別市を「人生の豊かさ」が体感できる地域として魅力を発信する。

 整備地域内に設ける共同住宅の総工費は約1億円で、延べ床面積は305・56平方メートル。広さ約51平方メートルの1LDKタイプの住居を6戸設ける。家賃は20万円程度を想定。入居者には敷地内で採れた野菜を無料で提供するほか、100万平方メートルを超える山林から調達する燃料用ペレットも使えるため住居は暖房費がかからない。

 入居者に対し、文化的なものを身近に触れることができる環境作りにも取り組む。北海道出身の写真家である清水武男氏の作品を展示する施設を中心に、美術館や図書館、集会所、冠婚葬祭用の施設なども住居の近隣に整備する。これらを入居者は自由に利用できる。

 にしあしの里は2015年6月に設立。小林社長は「まずは試験的に整備を進める。全体の需要動向を調べ、収益性をみながら規模を拡大させたい」としている。今後は写真家の清水氏の作品を使った絵はがきなどの販売も始めるほか、地域の情報をインターネット上で積極的に発信していく。

日刊工業新聞2016年4月13日 中小企業・地域経済面

三苫 能徳

三苫 能徳
04月14日
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移住者を見込んでいるのでしょうか。生活費の安さを売りにする自治体も多いですが、それとは逆張りの感じですね。ただ、普通なら冬場の燃料費はかなりかかるでしょうし、周辺施設の利用など含めて考えて、20万円という家賃がどうなのか、というのは興味深いです。診療所の利用が無料とかなら、結構いいかも。

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