AIによる投資助言は日本のフィンテックで数少ない成長分野

「お金のデザイン」世界の約6000のETFから最適な銘柄を提案

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 「新しい価値観を提供したい」(広瀬朋由社長)と、お金のデザインは資産運用を富裕層だけでなく、一般の人にも広げようとしている。独自開発のアルゴリズムによるロボアドバイザーを活用した資産運用サービス「テオ」を2月に開始し、顧客は10万円の少額からグローバル分散投資ができる。

 テオはパソコンやスマートフォンのウェブ上で利用でき、資産運用経験など九つの質問に答えると、世界中の約6000のETF(上場投資信託)の中から40前後の最適な銘柄を組み合わせて提案してくれる。世界の経済状況に合わせて毎月、ETFの中身の見直しもしてくれる。

 初心者でも取り組みやすくすることで、申し込みは当初予想の3倍もあり、実際、約8割が資産運用の経験がほとんどない人だという。30―40代の男性中心に、1人当たり10万―100万円での運用が多い。「フィンテックの本質は技術を活用し、顧客目線でサービスを提供することだ」(北澤直COO)と、まずは認知度を高め、口座数を増やすことに力を入れていく。
<会社概要>
▽社名「お金のデザイン」▽所在地=東京都港区西新橋1の1の3▽資本金=9000万円▽売上高=非公表▽従業員=25人▽設立=13年(平25)8月

日刊工業新聞2016年4月12日金融面

COMMENT

安東泰志
ニューホライズンキャピタル
会長

フィンテックは、米国など銀行取引が出来ない層(unbanked)の人口が多い地域では、決済・送金などの銀行業務の代替として急速に発展しつつある。一方、日本はunbanked人口が少ない上、銀行のリテールサービスが過剰なまでのサービスを競っており、なかなか銀行代替にはならない状況だ。そんな中、AIによる投資助言は既存の金融機関の人的資源不足けら、数少ない成長分野であり今後が注目される。

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