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スズキのベースユニット活用で製作…悪路走行できる「協働運搬ロボ」試作機の優位性

Doogが拡販へ

Doog(茨城県つくば市、大島章社長)は、スズキの「電動モビリティベースユニット」を活用した協働運搬ロボットの試作機「サウザークロス=写真」を製作した。パワーステアリングを搭載し前輪が大きいため、同社の既存協働運搬ロボットよりも悪路を走行できる見込み。活用の幅をより広げられる機種として、展示会などを通じたマーケティング活動を展開し、拡販につなげる。

Doogは協働運搬ロボット「サウザーシリーズ」を製造販売している。人への自動追従や反射テープに沿ったライントレース、メモリートレースの機能を備え、工場や倉庫のレイアウト変更に柔軟に対応できる。

またボタン操作一つで動かせるため導入教育が短時間で済み、荷台も簡単に作り替えられる。国内外の工場や倉庫、整備場、作業現場などさまざまなフィールドで活用されている。

今回の試作機は、悪路の走行機能向上だけでなく、スズキが長年電動車いすで培ってきた信頼性やコスト、品質の高さも持ち合わせることで競合他社よりも優位性が発揮できるとみている。

日刊工業新聞 2024年09月10日

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