台風どんとこい!プロペラを使わず発電する風車、沖縄で実証へ

チャレナジー(東京都墨田区)が試作機を開発

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清水CEOと垂直軸型マグナス風力発電機
 チャレナジー(東京都墨田区)は、台風のような強風下でも壊れず、膨大なエネルギーを電力に変換できる風力発電機「垂直軸型マグナス風力発電機」の試作機を開発した。今夏をめどに沖縄県南城市に全長7メートルのフィールドテスト機を建設し、実証実験を行う。「2020年までに実用化を目指す」(清水敦史最高経営責任者<CEO>)考えだ。

 垂直軸型マグナス風力発電機はプロペラを使わず、球体や円筒を気流中で回転させた時に起こる「マグナス力」で動作する。発電機は繊維強化プラスチック(FRP)製の円筒棒を3カ所に取り付けた形状で、風を受けてマグナス力の作用で軸が回転し発電する。

 従来のプロペラ式発電機は、台風など強風によって暴走や事故が起こる可能性があり、強風時には止める必要がある。同機はプロペラを使わないため、強風時でもそれらの可能性が低く、安全性の向上、低コスト化、静音化が期待できる。

 チャレナジーは大手電子機器メーカー出身の清水CEOが14年に設立した研究開発型モノづくりベンチャー企業。浜野製作所(東京都墨田区)が運営する起業支援施設「ガレージスミダ」に入居し、次世代風力発電機の事業化を目指している。インターネットを通じて不特定多数から資金協力を募るクラウドファンディングも行い、目標金額の400万円を調達。この資金を実証実験設備の基礎工事費用などに充てる。

日刊工業新聞2016年4月8日 中小企業・地域経済1面

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

停電を引き起こす台風を逆手にとって、電源として使うということですね。発電量や効率が気になります。

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