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外来診療業務を効率化…清水建設が実証、医療施設向けDXシステムの効果

外来診療業務を効率化…清水建設が実証、医療施設向けDXシステムの効果

「Patient Flow Map」の画面(イメージ)

清水建設と社会医療法人誠光会は、医療施設向けデジタル変革(DX)システム「eye MIRU」が外来診療業務の効率化に役立つことを実証した。誠光会が運営する淡海医療センター(滋賀県草津市)で4カ月間にわたり運用し、病院職員の生産性や外来患者の利便性の向上などにつながることを確認した。清水建設は同システムの普及に向け、9月から医療機関への営業活動を始める。

同システムは、清水建設が開発した建物OS「DX―Core」で建物設備の稼働状況や人の位置データを取得。これらの情報を電子カルテや会計情報の医療系システムのデータと連携させ、患者の利便性向上や職員の生産性向上といった効果を引き出す。

機能の一つ「Patient Flow Map」では、予約・受付システムの情報などのリアルタイムな情報を基に時間帯ごとの繁忙状況を予測し、可視化。さらに待ち時間の大きな要因である会計の滞留状況の把握に特化した「Accounting Status」などを活用し、適正な職員の配置を後押しする。

日刊工業新聞 2024年08月29日

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