八幡ねじ（愛知県北名古屋市、鈴木則之社長）は、建築などの職人を対象にしたプロ向けネジ商材のブランド「ＹＡＨＡＴＡ　ＰＲＯ」を立ち上げた。下穴開けが不要で、ネジ打ち作業を効率化するウッドデッキ用ネジなど２種類を投入。職人不足が深刻な現場の課題解決への貢献を目指す。ネジ専門企業としての知見を商品開発に生かして製品群を拡充し、プロ向け店舗を中心に販路拡大につなげる。

投入したウッドデッキ用ネジは、硬くて重いハードウッドのデッキ材でも下穴、座ぐり加工なしで施工可能。ネジ頭部に特殊なノコギリ刃形状を施し、バリを抑えて、きれいな仕上がりが得られる。耐久性、耐食性も備える。１００本入りで消費税抜きの価格は５５８０円から。

このほか、厚さ１２ミリメートルまでの鋼板を下穴なしで貫通できる厚板用ドリルネジも発売した。今後１年以内に、さらに３種類のプロ向け商材を投入する計画。初年度１０００万円の販売を目指す。

同社は産業向けネジなどの締結部品や一般消費者向けの日曜大工（ＤＩＹ）商材の企画開発、製造、販売を手がける。職人不足などで現場の課題、ニーズが多様化し、プロ向け商材の需要の高まりを見込み、商品開発を本格化した。