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核融合スタートアップ「エクスフュージョン」、浜松で小学生教室

エクスフュージョン(大阪府吹田市、松尾一輝社長)は、夏休み中の小学生を対象としたイベントを浜松開発拠点(浜松市中央区)で開いた。約10人の親子が参加し、同社が開発する核融合の技術について説明を受けたり、虫眼鏡で太陽光を集める実験を行ったりした。地域住民向けのイベントはこれが初めて。担当者は「子どもや保護者に核融合への理解を深めてもらえれば」と話した。

同社はレーザーを利用して原子核を融合させ、エネルギーを取り出す技術を開発する大阪大学発スタートアップ。2030年代の発電実証を目指し、浜松開発拠点では装置の運転に必要なミラーの制御機構などの開発を進めている。

イベントには小学2年生から6年生までとその保護者が参加。レーザーの照射に見立てて、紙の上に太陽光を集める実験(写真)を近くの公園で行った。保護者からは「子どもが科学に興味を持つにはどうしたら良いか」といった質問が出た。イベントは浜松市が後援し、三井住友海上火災保険が協賛した。

日刊工業新聞 2024年08月20日

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