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船舶解体、自動・高速化…双日が技術開発に乗り出した

蘭社と開発提携
船舶解体、自動・高速化…双日が技術開発に乗り出した

計画中の船舶解体設備(イメージ)

欧環境規制に対応

双日は船舶解体の自動化・高速化などの技術開発に乗り出した。同技術を開発するオランダのサーキュラー・マリタイム・テクノロジーズ・インターナショナルと金属リサイクルを手がける同国のヤンセン・リサイクリング・グループの3社間で、共同開発に関する戦略的パートナー契約を締結した。欧州の環境規制に対応しながら高品質の鉄スクラップを効率的に回収する技術の確立を目指す。

3社は船舶解体の効率化に寄与する新技術の実証試験を行い、実用化につなげる。安全衛生や環境汚染防止に配慮した船舶解体ヤードも確保し、欧州で求められる厳しい環境規制に対応した鉄スクラップの回収技術の開発を進める。

鉄鋼業界で高まる高品質の鉄スクラップ需要にも応える。鉄鋼メーカーでは、二酸化炭素(CO2)の排出削減に向けて、鉄鉱石の石炭還元による高炉法から鉄スクラップを原料とする電炉法への移行を目指す動きが広がっている。

日刊工業新聞 2024年08月13日

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