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原材料費高騰・価格改定効果…住宅設備機器市場3%増

矢野経済研究所が予測

矢野経済研究所(東京都中野区、水越孝社長)は6日、水まわり設備機器をはじめとする住宅設備機器の市場規模が2024年度に前年度比3・0%増の2兆471億円になるとの予測を発表した。システムキッチンや温水洗浄便座といった水まわり設備機器は、原材料費高騰に伴うメーカーの価格改定効果が継続すると予想。食器洗い乾燥機や家庭用給湯器などの水まわり関連設備機器は、23年度に積み上がった流通在庫が解消しつつあり、出荷のペースが回復に向かうとしている。

30年度の同市場規模は23年度比7・1%増の2兆1287億円と推計した。高効率給湯器が成長ドライバーになるとみている。21年に閣議決定された第6次エネルギー基本計画で、30年度以降に新築される住宅について「太陽光発電設備の設置率6割」が目標として示された。「エコキュート」などの高効率給湯器は太陽光発電による余剰電力の活用先としても有望視されており、再生可能エネルギーの普及に伴う市場の拡大が期待できるという。

日刊工業新聞 2024年08月07日

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