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商船三井が世界初の設計承認取得、「硬翼帆式風力推進LNG船」の仕様

商船三井が世界初の設計承認取得、「硬翼帆式風力推進LNG船」の仕様

ウインドチャレンジャー搭載LNG運搬船 イメージ (商船三井提供)

商船三井は風を推進力に利用する「ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)」を搭載したメンブレン型液化天然ガス(LNG)運搬船について、日本海事協会から基本設計承認(AiP)を取得した。風力補助推進システムを備えたLNG運搬船として世界初の承認となる。

同船はウインドチャレンジャー2基を搭載し、世界中のLNG基地に入港できる汎用性の高い船型とした。全長は約286メートルで、全幅は約46メートル。貨物槽容積は約17万4000立方メートル。帆は繊維強化プラスチック製で、高さ最大49メートル、幅約15メートル。韓国のハンファオーシャンと船舶の開発・設計に取り組み、現在詳細設計を行っている。

商船三井は日本海事協会、ハンファオーシャンとともにリスクアセスメントを実施。帆の配置や視界影響、非常時の操作方法、安全対策などが総合的に評価され、AiP取得につながった。

日刊工業新聞 2024年08月07日

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