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道路舗装材にCO2固定…日本道路と清水建設が開発、バイオ炭混合物の効果

道路舗装材にCO2固定…日本道路と清水建設が開発、バイオ炭混合物の効果

CO2固定効果のあるバイオ炭

日本道路と清水建設は、二酸化炭素(CO2)固定効果のあるバイオ炭を添加した環境配慮型アスファルト混合物「バイオ炭アスコン」を開発、製品化した。アスファルトに混ぜる砂の一部をバイオ炭で代替。一般的なアスファルト混合物と同等の施工性と品質を保持したまま、バイオ炭の添加量に応じたCO2排出削減効果が得られる。今後、日本道路がバイオ炭アスコンを製造・販売し、道路舗装での採用を提案していく。

清水建設の建材にバイオ炭を混合するノウハウと、日本道路のアスファルト合材の製造技術を融合して開発した。販売製品のバイオ炭添加量は、1トン当たり26キログラムを上限に、顧客の要望に応じて調整できる。

バイオ炭アスコンの炭素含有率は約9割で、1キログラム当たり実質2・3キログラムのCO2を固定したオガ炭を使用。一般的なアスファルト混合物は製造時のCO2排出量が1トン当たり約56キログラムとされる。同26キログラムのオガ炭の添加により、CO2排出量が実質ゼロになるカーボンニュートラル温室効果ガス〈GHG〉排出量実質ゼロ)を実現できる。

日刊工業新聞 2024年08月06日

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