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エネルギーミックスについて研究者がシンポジウム開催。7つのポイントとは?

政府原案、きょう提示
エネルギーミックスについて研究者がシンポジウム開催。7つのポイントとは?

メガソーラー

 28日にエネルギーミックス(電源構成)の政府原案が示されます。
 27日には都内で研究者によるエネルギー政策をめぐるシンポジウムがあり、立場の違う方のさまざまな視点からの意見を聞けました。どの提案もデータに裏付けされており、感情論ではない冷静さがあって参考になりました。

 取材ではなかったのでシンポジウム名、講演者の名前は伏せますが、参考になった意見・提案を掲載します。発言の根拠となるデータも一緒に示すと説得力があっていいのですが、非常に長文になると思いますのであえてダイジェストで掲載します。

 (1)再生可能エネルギーの導入を支えるために電気料金に上乗せされている賦課金が増額されても最大で月1000円以内(家庭、試算)。この額なら省エネ努力で相殺できる。

 (2)太陽光発電の導入量が増えると太陽光の急激な出力低下に備えて火力発電所を常にスタンバイしておかないとけない。結果的に火力燃料の輸入を増やしてしまう恐れがある。

 (3)急激な出力低下など再生エネの不確実性リスクをだれがとるのか。公平なリスク負担のバランスをどう考えたよいのか

 (4)反原発であっても使用済み核燃料の処理問題の解決策を示すべきだ。

 (5)再生エネ、原発が約20%ずつ入っても主力は火力。火力の燃料費負担を削減する方法を考えるべきだ。

 (6)30年の電源構成の議論をしているのに、その30年をどんな社会にしたいのかが議論されていない。

 (7)エネルギー政策を話し合う第三者機関が必要。
ニュースイッチオリジナル
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
紙面でもさまざまな立場の方の意見をもっと掲載すべきだったと反省しています。 エネルギー政策を議論する第三者機関については国連のIPCCが参考になると感じました。 科学者が最新の科学的知見から温暖化の原因、対策の効果・実現可能性を示すIPCCの日本版があっても良さそうです。

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