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国内電縫鋼管ライン44→37、日鉄が再編する背景

国内電縫鋼管ライン44→37、日鉄が再編する背景

日鉄の橋本英二社長

日本製鉄は1日、国内の電縫鋼管事業を2025年4月1日付で再編すると発表した。完全子会社の日鉄鋼管(東京都千代田区)が手がける建材管事業を別の完全子会社の日鉄建材(同)が会社分割で承継する。日鉄鋼管、日鉄建材子会社の日鉄めっき鋼管(東京都中央区)のメカニカル鋼管事業は日鉄に移管する。国内鋼材需要の低迷が長期化し、日鉄グループの鋼管販売量が減少する中、事業構造を見直し、競争力を強化する。

今回の事業再編に伴って日鉄鋼管は解散し、同社の従業員約830人は日鉄本体に移る。

また28年4月1日をめどに現在の生産体制を見直し、日鉄鋼管の尼崎製造所(兵庫県尼崎市)を閉鎖するほか、尼崎製造所分を含めた国内7ラインを休止する。国内電縫鋼管のライン数は44から37に減ることになる。

労働力不足や自動車の電動化といった潮流も勘案して一連の再編を進め、研究開発や生産、営業などでの効率化を狙う。

日刊工業新聞 2024年08月02日

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