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ペロブスカイト太陽電池、ビル窓で実証…YKKAPが製品化へ

ペロブスカイト太陽電池、ビル窓で実証…YKKAPが製品化へ

YKK APの水上修一副社長(左端)、千代田区の川又孝太郎ゼロカーボン推進技監(左から3人目)、Akiba.TVの吉岡有一郎社長(右から2人目)

YKK APは25日、ビルの窓を活用する「建材一体型太陽光発電(BIPV)」の実証実験を開始した。既存ビルの一角を再現したトレーラーハウス型の実験場を秋葉原駅前広場(東京都千代田区)に開設。2026年度の製品化に向け、10月20日まで日射量や発電量のデータを収集し検証を重ねる。

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BIPVは同社が業務提携する関電工と共同開発を進めており、千代田区、Akiba.TV(同)と結んだ連携協定に基づき実証する。

約15平方メートルのハウスは情報発信・収集の場として開放する。屋根にシリコン太陽電池6枚、内窓にガラス型のペロブスカイト太陽電池6枚を設置。発電量は1日平均約1・2キロワットを見込む。

YKK APの水上修一副社長は「当社が取り組む『窓で断熱』に『窓で発電』の付加価値を加え、さまざまな建物への採用を目指す」と展望する。

日刊工業新聞 2024年07月26日

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