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天然素材の売買つなぐ、住友化学が専用サイト開設

住友化学は18日、成分分析を介して天然素材の売り手と買い手をつなぐデジタル・プラットフォーム「Biondo(ビオンド)」の専用ウェブサイトを開設したと発表した。同社の高度な分析技術などの無形資産を活用し、素材探しなどを支援する新たなサービスを提供する。数年内に売上高で数十億円規模を目指す。

ビオンドは350種類以上の天然素材の分析データベースを持つなど、売り手と買い手を効率的にマッチングできる。素材の売り手はサイトから素材の成分分析を依頼し、含まれる機能性成分を明確にして素材検索データベースに登録する。買い手はデータベースから欲しい素材などを検索できる。

売り手は天然素材メーカーなどを想定、買い手は健康食品や化粧品関連企業などを見込む。環境に優しい原料の調達や取引先の開拓などに寄与できるとみる。

成分分析の依頼や簡易リポートの閲覧は無料。取引先開拓は無料のトライアル版を提供する。31日までの新規会員登録者は有料のデータベースを2週間無料で閲覧できるキャンペーンを実施する。


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日刊工業新聞 2024年07月19日

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