出力3倍…TDKラムダがAC/DC電源の新製品
TDKラムダ(東京都中央区、八鳥佐内社長)は24日、AC/DC(交流/直流)電源「HWS―Gシリーズ」を発売したと発表した。搭載する部品数を従来品「HWS1000L」比約2割削減し、部品を高密度に実装したことなどにより従来品と同程度の大きさで電力密度を向上。出力電力を従来品比3倍の3キロワットにした。大きさを抑えたまま出力電力を高め、限られた空間にも電源を設置しやすくする。5年後に年間10億円の売り上げを目指す。
長岡テクニカルセンター(新潟県長岡市)で生産する。価格は非公開。半導体製造装置やフラットパネルディスプレー(FPD)製造装置のほか、産業用ロボットやレーザー加工機をはじめとした工場自動化(FA)機器などに電流を送る用途で使う。
さらに、出力電圧と出力電流を任意に決められるほか電圧と電流を一定にできるため、リチウムイオン電池(LiB)の充電にもHWS―Gシリーズを使うことが可能。直流安定化電源の代替としても提案できる。
入力電圧範囲が異なる2機種をそろえた。定格出力電圧は24ボルト、48ボルト、60ボルト、130ボルト。製品の大きさは幅150ミリ×高さ61ミリ×奥行き270ミリメートル。重さは2・3キログラム。
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日刊工業新聞 2024年06月25日