ニュースイッチ

「鉱山ショベル・鉱山ダンプトラック」拡販…コマツ、中央アジア深耕

「鉱山ショベル・鉱山ダンプトラック」拡販…コマツ、中央アジア深耕

ウズベキスタンの鉱山で活躍するダンプトラック、中国で生産するダンプも同型

コマツは中央アジア地域で鉱山ショベル・鉱山ダンプトラックを拡販する。このほどカザフスタンに部品倉庫を建設したほか、中国から同国向けに90トンダンプトラックの出荷も開始した。カザフスタンを含めた中央アジア地域は鉱物資源が豊富で、鉱山機械市場の成長が見込まれる。ウクライナ戦争の制裁の影響を受けるロシアに代わる市場として育成し、ダンプとショベルで年間150台程度の販売を目指す。

コマツは中央アジアでの建設・鉱山機械の販売・サービス強化を目的に、2023年にカザフスタン子会社のコマツセントラルアジア(アスタナ市)を設立している。このほど同国に建設した部品倉庫は面積5000平方メートル規模で、同5000平方メートルの本体ヤードと合わせて部品と製品を供給できる体制を整えた。アフターメンテナンスや部品供給と一体で、今後予想される需要増加に対応する。

製品供給では、中国の江蘇省、山東省の両工場の余剰生産能力を有効活用する。中国工場は足元の不動産不況で余剰感が生じており、中央アジア向けに振り向けることで稼働率を高める。


【関連記事】 建機メーカーが大注目する異色のレンタル会社
日刊工業新聞 2024年06月25日

編集部のおすすめ