ＫＤＤＩとソフトバンクは２０日、建設中の新東名高速道路の新秦野インターチェンジ（ＩＣ）―新御殿場ＩＣで実施中の中日本高速道路（ＮＥＸＣＯ中日本）主催の実証実験で情報通信技術（ＩＣＴ）を用いた安全な運転を実現する路車協調技術の実証に成功したとそれぞれ発表した。

ＫＤＤＩの実証では車両に取り付けたカメラ映像から、区画線の剥離などの路面異常を人工知能（ＡＩ）による画像分析で検知。後続車両に路面異常情報と手動運転への切り替えを促す通知を行うことに成功した。自動運転車が緊急停止した際に、遠隔監視場所からの操作で車両を安全に退避させ、円滑に自動運転へ復帰させることもできたという。

ソフトバンクはホンダとの共同検証を実施した。車両間や路車間通信の無線技術「セルラーＶ２Ｘ」を用いてコネクテッドカー（つながる車）や高速道路に設置した路側センサーから得た周辺の車両情報を集約。仮想空間上で再現することで数秒先の行動を予測して事故リスクを検知しつつ、その情報をコネクテッドカーへ通知した。