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エネ効率10%以上向上…アーステクニカが投入、「NCD方式の自走式破砕機」の実力

アーステクニカ(東京都千代田区、西昌彦社長)は、自走式破砕機「シーサー=写真」を発売した。駆動方式を、従来の自走式破砕機で主流の油圧や電動機ではなく、エンジンの回転出力を直接破砕機に伝達する「NCD方式」を採用。これにより、自走式破砕機で使用する動力の中で最も大きな割合を占める破砕機構の運転において、同社従来品比10%以上のエネルギー効率向上を実現した。

シーサーは、建設工事の際に副次的に発生するコンクリートやアスファルトの塊を、再生骨材や再生合材としてリサイクルするための自走式破砕機。人の頭部と同程度のサイズの建設廃棄物を40ミリメートル以下に砕ける。

今回、破砕対象物を2枚のプレートで圧縮して破砕する機構「ジョークラッシャ」の破砕室の形状を「V形」にすることで、原料の円滑な破砕と排出を実現。従来形状のジョークラッシャ搭載機に比べて処理能力を約20%高めた。

また、破砕機の稼働停止の原因になる鉄筋など破砕困難物を検知し、自動排出して破砕を再開する機能も搭載。鉄筋が混入しても連続運転できる。

日刊工業新聞 2024年06月11日

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