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積水ハウスが米国を攻める、海外比率45%に引き上げ

積水ハウスは6日、2032年1月期に米国で年間2万戸の戸建住宅供給を目指すと発表した。4月に子会社化したMDCホールディングス(コロラド州)を含めた足元の供給戸数の3割増となる。米国で主流のツーバイフォー工法に積水ハウスの独自技術を移植し、高付加価値化を図る。米国展開の強化により、現在16%の海外売上高比率を32年1月期に45%に高める方針だ。

現地の部材サプライヤーと協議し、高耐久な壁材や屋根材などを製造する。供給網管理の見直しによるコスト削減も推し進める。国内で展開する木造住宅「シャーウッド」も、32年1月期に米国で3000戸の供給を目指す。仲井嘉浩社長は「数をやみくもに追いかけるのではなく、しっかり技術の移植を推進したい」と述べた。MDC以外の米国子会社も含めて経営統合作業を進める。

MDC子会社化に伴い、25年1月期連結業績予想を上方修正した。売上高・各利益段階が過去最高となる見通し。

日刊工業新聞 2024年06月07日

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