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店舗照明をリユース、パナソニックが月額制サービスで廃棄削減

店舗照明をリユース、パナソニックが月額制サービスで廃棄削減

LED照明に温度センサーなどを取り付けて監視し、どの程度寿命があるかを調べる

パナソニックは店舗用照明をリユース・リサイクルし、環境負荷の低減を訴求する月額制サービスを2025年度にも始める。交換時期が過ぎた後も使える照明を別の店舗向けに再利用したり、廃棄する照明から鉄や樹脂を再資源化したりする。店舗用照明は寿命に応じて更新せず、店舗改修に合わせて更新するのが一般的だ。まだ使えるものを廃棄してしまう課題があった。

パナソニックの社内分社で照明などを手がけるエレクトリックワークス社が、環境省の採択を受け資源循環型ビジネスを実証した。コープさっぽろ(札幌市西区)など6社と共同で23年から24年にかけて実証し、一定の効果が確認できたため今後の事業化を目指す。

実証では、コープさっぽろ二十四軒店(同)で約7年使用した発光ダイオード(LED)照明を同組合の他3店舗のバックヤードに再利用した。温度センサーと電力モニターでLED照明を監視し寿命がどの程度残っているか調べた。

また同3店舗から廃棄する蛍光灯を、オリックス環境(東京都港区)を通じて再資源化した。実証の結果、廃棄物排出量を通常より37・9%削減できた。リユース照明の活用により、事業者が初期導入費用などを抑えられることも確認した。


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日刊工業新聞 2024年06月04日

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