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強度5倍…セコムが発売した「貫通しにくい防犯ガラス」の構造

セコムは30日、対貫通性に特化した特殊素材を使った防犯合わせガラス「SECOMあんしんガラスSG=写真右」を発売した。複数犯による大型器具を使った住宅侵入など、変化する空き巣・強盗の手法への対策として投入。AGCの協力で開発し、年間売上高は約1億円を見込む。

ガラス2枚の間にアイオノマー樹脂製の「セントリグラス(SG)」膜を挟み、厚さは約9ミリメートル。バールなど大型器具による強い打撃や衝撃に対し貫通しにくい構造で、一般的な中間膜と比べて強度は約5倍という。SG膜は手すりや階段など建材として使用されているが、防犯ガラスへの導入は国内初。

開発、施工管理を担うグループ会社、セコムウィン(東京都渋谷区)の佐藤謙一社長は「まず家庭の安全を守りたい。貴重品を扱う店舗にも積極的に提案したい」と見通す。

消費税込みの価格は基本料金3万3000円、工費や材料費として1平方メートル当たり17万1600円を加算する。

日刊工業新聞 2024年05月31日

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