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大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」未来を語る、単独インタビュー敢行

160を超える国・地域、国際機関が参加予定の「大阪・関西万博」の開幕まであと1年を切った。同万博を盛り上げるのに欠かせない存在となっているのは、公式キャラクター「ミャクミャク」だ。5月初旬、そのミャクミャクに単独インタビューを敢行。日ごろから心を通わせている日本国際博覧会協会(万博協会)広報・プロモーション局企画部の塩見康一係長と広報部の山城成広係長の協力を得て、万博や未来のことなどを答えてもらった。(2024年5月29日付け日刊工業新聞・特集「未来構築-大阪STRATEGY」より)

最後の質問では札を上げる塩見さんにあわせて、ジェスチャーで懸命に○をつくるミャクミャク。その興奮が冷めないうちにインタビューに移った(インタビューはジェスチャーで意思表示するミャクミャクの回答を塩見さんが仲介。その思いを山城さんに補足してもらった)。

【みんなが輝ける未来を一緒に】

-「大阪・関西万博」で注目する技術は何でしょうか。
 ミャクミャク「『空飛ぶクルマ』。乗りたい」
 山城さん「大阪・関西万博では会場を未来社会のショーケースに見立て、ミャクミャクが期待する『空飛ぶクルマ』など多様な技術が披露されます。1970年の大阪万博は携帯電話や動く歩道など、今では当たり前になった技術が発表されました。今回の万博でも、人工知能(AI)を使った多言語翻訳システムなど未来社会を支える最先端の技術やサービスなどが出てくる予定です」

-万博の来場者にどのような体験をしてもらいたいですか。
 ミャクミャク「見どころ、たくさん。大屋根すごい」
 山城さん「会場のシンボルである世界最大級の木造建築物『大屋根(リング)』は上に登ると会場を見渡せ、瀬戸内海などの美しい景色も楽しめます。今回は約160の国・地域、国際機関が参加予定で、8人のテーマ事業プロデューサーのパビリオンや13の民間パビリオン、自治体館など本当に盛りだくさんです。企業も大企業だけでなく、多くの中小企業にも万博に関わってもらっています。日本発の多様な技術や優れたデザインの製品などを、万博会場で世界の人に見ていただきたいです」

-未来社会をどうイメージしていますか。
 ミャクミャク「いろんなこと、できる」
 山城さん「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』です。いのちを輝かせる生き方ができる持続可能な社会を世界と一緒に創っていくことを、万博を通じ進めていけたらと考えています」

-最後にメッセージを。
 ミャクミャク「いっぱい会いたい!」
 山城さん「万博に来てもらえるよう、日本全国をPRで回り、海外ではフランスやベトナムにも行きました。大阪・関西で早くみんなに会いたい、とミャクミャクは言っています」

【自然体が笑顔を呼ぶ/取材後記】
 細胞と清らかな水で構成される独特の姿で赤と青の色彩が際立つ「ミャクミャク」。撮影協力してもらった大阪・関西万博オフィシャルストア「大阪南港ATC店」の鶴海由佳店長は、グッズ販売を通じ「ミャクミャクは多くの人から好意的に見られている」と感じている。
 万博はテーマや時代背景で内容が大きく変わる“前例なきメガイベント”。それゆえ準備は大変で、時に批判的な見方もされる。自然体で人を笑顔にできるミャクミャクの力は、万博成功に欠かせない要素と言えそうだ。(大阪・広瀬友彦)

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