ニデックが決算訂正、子会社益を過大計上
ニデックは過去に公表した有価証券報告書や決算短信を一部修正した。連結子会社のニデックドライブテクノロジー(京都府向日市)で売上高が過大に計上されていたため。2023年3月期と24年3月期の連結売上高(国際会計基準)を計138億4000万円、営業利益計104億6500万円、当期利益計82億6400万円を下方修正した。
プレス機の外部販売においてニデックドライブテクノロジーの子会社間で、販売側と仕入れ側の工事進行基準の認識にずれがあり、連結調整の範囲を誤認した。ニデックドライブテクノロジーやニデックにおける決算・財務報告の課程でも見落とされた。ニデックは決算・財務報告プロセスの内部統制に不備があったとして、再発防止に努める。
訂正したのは23年3月期の有価証券報告書と内部統制報告書、22年4―12月期と23年4―12月期までの六つの四半期報告書、24年3月期の決算短信。
日刊工業新聞 2024年05月28日