走るEVにワイヤレス送電。静岡大がシステム開発

工場内搬送車などで実用化を目指す

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床下のコイルから電動車いすに電力を送る実験
 静岡大学工学部の桑原義彦教授の研究グループは、電動車いすなど小型電気自動車(EV)にワイヤレスで送電するシステムを開発した。路面に送電コイルを埋め込み、その上を受電コイルを搭載した車両が走ることで、走行中も充電できる。2017年度に、まず工場内搬送車などで実用化を目指す。

 離れた場所に電磁エネルギーを伝える磁気共鳴方式を採用した。同方式はコイルの位置がずれると効率が大きく低下するのが課題だが、桑原教授らはフラクタルループと呼ぶ独自の幾何学パターン形状の送受電コイルを開発。2メートル以内の範囲で向かい合ったコイル間の電力伝送効率を90%以上に高めた。

 同技術が実用化されれば送電コイルが埋め込まれた道路ではEVの電池切れの不安がなくなり、航続距離を伸ばせる。まずは工場内搬送車やゴルフカートで実用化を目指す。将来は電動車いすなど小型EVへの応用も視野に入れる。

日刊工業新聞2016年3月30日 科学技術・大学面

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

豊橋技術科学大学と大成建設はワイヤレス給電による超小型EVの走行システムの実証を行っている。大学内に高周波電流を流す専用道路を敷設し、道路から電気を超小型EVにワイヤレスで供給して走行する仕組み。物流施設における無人搬送システムや、高速道路での活用などを目指している。送電からと給電からと、使い分けていくようなるのか、それでは社会インフラとして効率が悪くなるのか。

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