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防衛システム拡大…三菱電機の通期見通し、当期最高益

三菱電機の2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)は、当期利益が前期比10・5%増の3150億円と2期連続で過去最高を更新する見通しだ。売上高、営業利益、税引き前利益も過去最高を見込む。鉄道などの社会システムの需要増のほか、防衛システムの事業規模拡大などが業績に寄与する。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

中国経済の減速などで前期に減収減益となった工場自動化(FA)システム事業は価格改善などで業績の改善を見込む。増田邦昭取締役常務執行役は同事業について「まだ力強い回復にはなっていない。市況の回復への期待だけでなく、価格の改善、費用の効率化に取り組み、業績の回復を図りたい」とする。

また家電・空調事業は「(米国の)在庫状況は大きく改善されてきている」(漆間啓社長)など欧米での需要減少からの回復を見込んでおり、増収増益を予想する。

日刊工業新聞 2024年04月29日

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