CO2発生量8割減…耐塩害性5倍・耐酸性10倍以上の「高機能コンクリ」開発
東京都下水道サービスと日本ヒュームが納入
東京都下水道サービス(東京都千代田区、神山守社長)と日本ヒュームは、二酸化炭素(CO2)発生量を通常のコンクリートよりも約80%削減し、耐塩害性、耐酸性に優れた高機能コンクリートを開発、横浜港での港湾工事に納入した。生物共生パネルおよび生物共生型構造物として供給し、商品名は「e―CON」とした。
e―CONは高炉スラグやフライアッシュを使用した新しいゼロセメントコンクリートで、CO2発生量を約80%減らせた。通常のコンクリートに比べ、耐塩害性は5倍、耐酸性は10倍以上と長寿命化した。今回は横浜港本牧の護岸工事に採用されたが、今後も桟橋、海洋構造物、消波ブロックなど港湾関係や上下水道、道路、河川などへの納入を目指していく。
日刊工業新聞 2024年04月12日