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都電荒川線、新型車両7700形を一般公開

東京都交通局荒川車庫にて
 東京都交通局は28日、昭和30年代から活躍する都電荒川線を走る7000形を大改修した7700形を荒川車庫にて一般公開した。
 同車両は「グワァ~ン」と甲高く響く昔懐かしいモーター音(吊り掛けモーター)が愛好家に人気だったが、新型のVVVF方式の制御装置に置き換えられ現代風の電子音となってしまう事が少々残念。
 交通局車両電気部車両課統括課長代理の清水茂氏は「他形式で利用しているVVVF類の制御機器を、車体長の短い車両に取り付けることが大変だった」と話す。
 古き良きものを残したいところもあるが、環境を意識したエネルギー効率の良い機器へ更新されるのは時代の流れかもしれない。
 外観はクラシックモダン調な配色でまとめられ、まだ使用できる冷房装置などは流用。車内は乗降口を10センチ拡大、LED照明等に変更され都電荒川線の更なる魅力向上や観光客の掘り起こしに寄与する。今後みどりの車両2両が今年5月から運行開始され、その後、えんじ3両・あお3両の順で年度末までに導入予定となっている。
(文=写真部編集委員・田山浩一)

※VVVF制御装置(Variable Voltage Variable Frequency(可変電圧、可変周波数))
 直流を交流に変換し交流モーターを駆動する方式で、電力の効率的な使用が可能






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昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ファンの多い都電荒川線。旧車両の雰囲気を残しながらエネルギー効率の良い車両へと生まれ変わりました。

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