印刷後200年でも高画質…キヤノン、大判インクジェットプリンター最上位機種の実力
キヤノンはグラフィックアート市場向け大判インクジェットプリンターの最上位機種を25日に発売する。色あせにくく、こすれても傷が付きにくい顔料インクを新たに開発。印刷後200年たっても光による劣化や変色を防ぎ、高画質を保てるほか、黒の濃度を高めて暗部の細かな表現も可能とした。紙の幅別など3機種を展開し、消費税抜きの価格は38万2800円から。
「イメージプログラフ PRO」シリーズの新製品で採用する12色インクの内、11色が新開発した顔料インク「ルシアプロII」。発色性などは維持しつつ耐光性や耐擦過性を向上させた。印刷表面に顔料粒子をより多く被覆させることなどにより、深みのある黒を再現。同シリーズでは4年ぶりの新モデルで、シリーズ最高画質と長期保存を実現した。
インクの吐出状況を定期的に監視して最適な位置に自動でインクを落とせるセンシングシステムや、ロール紙の自動セット機能も搭載。安定稼働や生産性も高めた。
日刊工業新聞 2024年04月09日