駆け込み乗車をAIで検知、JR東日本の技術開発に西武鉄道が協力
西武鉄道はJR東日本が進めている電車への乗客の駆け込みなどを検知する技術の開発に協力する。同技術は、電車の車両側面に搭載したカメラからの映像を人工知能(AI)で解析し、人の接近を検知するもの。JR東は2018年度に開発を始め、相模線の1編成で検証している。西武鉄道の協力によりAIの機械学習に使うデータ量を増やし、検知性能や安全性を高める。
西武鉄道はホーム上での乗客の安全性向上のため、ワンマン運転線区でJR東と同じ車両搭載カメラで車体側面を監視するシステムを採用し、26年頃の本格稼働を目指す。AIで人の接近を検知する技術は、同カメラシステムと組み合わせる。
西武とJR東は22年9月に鉄道技術分野での協力の強化について合意している。
日刊工業新聞 2024年04月05日