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トヨタの水素タンク搭載…洋上風車作業用ゼロエミ船、世界初の運行実証

トヨタの水素タンク搭載…洋上風車作業用ゼロエミ船、世界初の運行実証

水素タンクは船尾部に搭載されている

日本財団は4日、トヨタ自動車らと共同で二酸化炭素(CO2)を排出しない水素燃料電池搭載船舶(ゼロエミッション船)「ハナリア」の運航実証を北九州市で行った。同市が建設を進めている国内最大規模の洋上風力発電施設への人員輸送などに利用する。洋上風車作業を目的にゼロエミッション船を運航するのは世界初。トヨタの水素タンクを試験船以外に搭載し、運航するのも初めてという。

ハナリアの総トン数は248トン、定員100人。20トン以上の船舶としては国内初の水素燃料電池船となる。水素燃料電池とリチウムイオン電池(LiB)、バイオディーゼル燃料から動作モードを選択・航行する。速力は約10・5ノット。

北九州市は若松区響灘の海域に設備容量9600キロワットの大型風車25基を設置し、最大22万キロワットの発電を2025年度中に始める計画を持つ。ハナリアは現地まで往復3時間で航行する。

トヨタの濱村芳彦水素ファクトリーチーフプロジェクトリーダーは「車だけでなく、船舶分野でも水素利用を進める」と期待。北九州市の武内和久市長は「環境都市として企業の集積を図りたい」とした。


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日刊工業新聞 2024年04月05日

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