エンジン始動させない機能も―日立と本田技術研究所、呼気アルコール検知器試作

手軽に測定できる手のひらサイズ

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 日立製作所とホンダ子会社の本田技術研究所は24日、人の息(呼気)を吹きかけてアルコールを検知する手のひらサイズの検知器(写真)を試作したと発表した。アルコール検知は一部業種や国で制度化されつつあり、飲酒運転事故の削減に役立つと期待される。同検知器はセンサー感度を高めたことで、マウスピースは必要ない。約3秒で、アルコールと代謝物を分けて高精度で測定する。両社は利便性を高めて実用化を目指す。

 実演では、白ワインを一口飲んで息を吹くと、赤いランプが点灯して飲酒検知を表示。スマートキーに対応しており、コンソールに置くと車と通信し、エンジンを始動させない様子なども示した。

 技術のカギは呼気を判別する飽和水蒸気センサーの高精度化だ。大きさを5ミリメートル四方、感度を10倍にした。マイクロメートル単位の間隔で複数の電極を並べ、電極間に水蒸気が入ると電流が流れて検知する仕組み。これにより、呼気をためるチャンバー(空間)と吐き出すファンをなくし、小型で低消費電力にできた。アルコールとアセトアルデヒド、水素はそれぞれの半導体センサーで検知する。

 本田技術研究所の金圭勇研究員は、「ユーザーに使ってもらうには、保険料への反映など異業種との連携も必要」と語った。

日刊工業新聞2016年3月25日 自動車面

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昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

アルコール検出機器の精度向上に加えて、他の機器との連携やサービスなども一体となり開発している点が期待できます。先日も東京・世田谷区で飲酒運転による事故がありました。早期の普及が望まれます。

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