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太陽光パネルのカバーガラス再生…AGCが日本初、フロート板製造に成功

AGCは太陽光パネルのカバーガラスを原料としたフロート板ガラス製造の実証試験に日本で初めて成功した。同社はカバーガラスを型板ガラスへリサイクルする実証試験にも成功している。生産量の多いフロート板ガラスも選択肢に加わることで、2030年代後半から大量に廃棄されることが見込まれる太陽光パネルのカバーガラスのリサイクル拡大につながる。

実証試験は18日に、AGC鹿島工場(茨城県神栖市)のフロート板ガラス製造窯で実施した。使用したカバーガラス約5トンは、トクヤマの低温熱分解技術を用いて精製・供給された。

カバーガラスには透過率を高めるためにアンチモンという成分が含まれている。フロートガラスにリサイクルした際、表面に色がつくことから従来リサイクルは困難とされてきた。

日刊工業新聞 2024年03月27日

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