100kgけん引できる…免許なしで歩道走行可能な立ち乗り電動カート
キュリオが発売
キュリオ(岐阜市、高橋陽介社長)は、免許なしで歩道を走行でき約100キログラムの台車もけん引可能な立ち乗り型電動カート「SCOO XT(スクー・クロスティー)トレーラー=写真」を発売した。消費税込みの価格は44万円。販売代理店も募る。2023年11月に発売したけん引機能なしの人移動用と合わせて、年間500台の販売を目指す。
最高時速は5・5キロメートルで、23年4月施行の改正道路交通法で定義された移動用小型車の一種。交換式電池の2時間の充電により約13キロメートル走行できる。重量は31キログラムと軽く、折りたためるため宅配便でも扱える。
同社は自転車・電動カート・ベビーカーなど、さまざまな製品の試作開発から量産化を手がけるモビリティー企業。小型軽量でデザインを重視したハンドル型電動車いすとして「スクー」を17年に発売した。
商業施設「イオンモール」での高齢者への貸し出し用、開発中の自動走行車向けのユニット供給などの需要もある。XTトレーラーでは台車や接続金具の特注にも対応する。スクーの仕様を増やし、工場や物流センターなどの新たな用途を開拓する。
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日刊工業新聞 2024年03月25日