両側面に大画面…「動く看板」投入、ビッグウェーブHDが応用したノウハウ
ビッグウェーブホールディングス(HD、浜松市浜名区、仲谷正樹社長)は、両側面に宣伝用動画や静止画を映す発光ダイオード(LED)ディスプレーを設置した車両「動く看板」を開発した。4月に発売する。走行中は静止画、駐車時は動画を流す。消費税抜きの価格は800万円から。発売後は浜松市内などで試験的に走行する予定。イベント主催会社や広告企画会社などの需要を想定する。
LEDディスプレーのサイズは縦1・8×横1・9メートル。同ディスプレー専用のバッテリーを積むことで、最大8時間程度の投影を可能にした。音響機材や画像・動画の管理システムを標準で搭載した。同管理システムはスマートフォンなどでも操作できる。
動く看板は「自社で掲出している野立て看板を、日没で暗くなる冬の17時以降の時間帯にも見てもらう方法を検討する中で発想した」(仲谷社長)。車両は小型商用トラックをベースに製作。ビッグウェーブHDの製品で、バスを改装した「移動分煙室」の設計ノウハウを応用した。
日刊工業新聞 2024年03月25日