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スポーツ庁、シンボルマークは「スの字」型に

太陽を連想させるオレンジ色で力強さ表現
スポーツ庁、シンボルマークは「スの字」型に

決定したシンボルマークと鈴木長官

 スポーツ庁は25日、同庁のシンボルマーク(写真)を決めた。カタカナの「ス」や漢字の「人」をベースにデザイン。右上に伸びる2本の線と、太陽を連想させるオレンジ色で力強さを表現した。同日会見した鈴木大地長官は「マークからスポーツの力、スポーツの価値をイメージしていただきたい」と述べた。マークを作製した建築デザイナーの野村恒司氏は「スポーツの『ス』ということで、お年寄りから子供まで一度見れば覚えていただける」とデザインの意図を説明した。

 シンボルマークは当初、2015年10月1日の同庁発足に合わせて決定する予定だったが、東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムの白紙撤回問題を受けて選考を中断。その後、選考の透明性を高めるため、一般からの意見募集を選考プロセスに追加することを決めた。応募215作品の中から絞り込んだ最終候補5作品を同庁ホームページに掲載し、16年1月25日から2月5日まで意見を募集した。計183件寄せられた意見も踏まえて最終的な検討を行い、今回のデザインに決定した。

 鈴木長官は同庁発足からの半年間を振り返り「スポーツ庁はメダルを獲得するための庁と思われがちだが、国民の健康増進、競技力の向上、スポーツを通じた国際貢献、地域経済の活性化のすべてが重要だ」と強調。特にスポーツ産業の活性化については、経済産業省と共同で設置した有識者会議「スポーツ未来開拓会議」で検討が進んでおり「『スポーツで稼ぐ』という視点を国として発信していきたい」と力強く語った。
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
 スポーツ庁によると、今回決定したマークについては一般からの意見で「躍動感」「スピード感」「健康」「夢」が感じられるといったものが多かったとか。なおマークの下の「スポーツ庁」の文字は野村氏のデザインではなく、グラフィックデザイナーで同庁シンボルマーク選定委員の勝井三雄氏が作製したものとのことです。

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