「メテオ」きょう打ち上げ 流れ星を観測

3度目の正直なるか

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打ち上げるカメラの同型を手にする荒井千葉工大上席研究員
 千葉工業大学惑星探査研究センターは23日に流星観測カメラシステム「メテオ」の宇宙への再々打ち上げを行う。メテオを載せた米国のロケットは2014年と15年に2回連続で打ち上げに失敗。だが、研究チームは観測カメラを改良するなど宇宙からの流星観測のため準備を進めていた。3度目の正直なるか。

3度目はレンズなど改良


 今回は米オービタル・サイエンシズの補給船「シグナス」にメテオを搭載し、日本時間23日12時2分に米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から米国のロケット「アトラス」で国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げる。その後、ISSの米実験棟「デスティニー」内にメテオを設置。4月にも観測を始める予定だ。2年間にわたって流星を連続観測し、天体の特性の解明を目指す。

 千葉工大は米航空宇宙局(NASA)などと連携し、メテオプロジェクトを13年から開始。宇宙仕様ではなく民生品を使うことで装置の開発期間の短縮やコスト低減を実現した。

 プロジェクト発足から2年以内の打ち上げを目指していたが、14年、15年と2度の打ち上げに失敗。その後、研究チームは3度目の打ち上げに向けて準備を進めていた。

 少しでも良い観測を行うため3機目のメテオには改良を加えた。先代の2機に比べ広い視野をカバーできる広角レンズを採用し、撮影範囲を広げた。さらに別のモードでの観測に必要な回折格子という光学素子をメテオ内のホルダーにはめ込む構造にすることで、回折格子の着脱操作を簡便化した。プロジェクトの責任者である荒井朋子上席研究員は「ISSで実験に携わる宇宙飛行士の作業を楽にできる」と強調する。

「彗星や小惑星の探査に匹敵」



 流星は、彗星(すいせい)や小惑星が放出するちりと地球の大気との摩擦で加熱し、発光する現象。ちりの質量や化学組成などの観測データから、ちりを放出した天体の物理・化学特性を調べられる。

 ISSでは地上での観測の数倍に相当する1時間当たり200―300個の流星を観測できる可能性があり、プロジェクトへの期待は大きい。荒井上席研究員は「流星観測は彗星や小惑星の探査に匹敵する」と研究の意義を強調する。次こそメテオが打ち上がり、宇宙の仕組みを解き明かすような実験が始まることが期待される。

(文=冨井哲雄)

COMMENT

「あ、流れ星だ―」。その流れ星の観測に千葉工業大学が挑みます。流星の観測を通じて彗星や小惑星の研究に役立てるのが狙いだそうです。3度目の正直なるか、まさに流れ星に願う気持ちです。

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