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当期赤字3394億円…楽天グループの12月期、携帯通信の巨額設備投資なお響く

楽天グループが14日発表した2023年12月期連結決算(国際会計基準)は、当期損益が3394億円の赤字(前期は3772億円の赤字)だった。当期赤字は5期連続。巨額の設備投資で携帯通信事業の営業損益が3375億円の赤字(同4792億円の赤字)となったことが響いた。ただ、同事業の営業損失は縮小傾向にある。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

携帯通信事業の減価償却費を除くネットワーク費用や販管費などの月次運営費は23年12月に22年9月比160億円減と、当初目標を10億円上回るコスト削減を実現した。23年の設備投資費も1776億円と当初計画比で224億円減少した。

23年12月の同事業のARPU(利用者1人当たりの平均収入)は法人契約増加の影響で23年9月比60円減の1986円となった。三木谷浩史会長兼社長は「サービスの追加が必要。将来的に1人当たりの広告収入を月300円増やす。24年のARPUを2500円以上にする」と述べた。

24年12月期連結業績予想は非開示だが、証券サービスを除いた売上高については前期比で2ケタの成長率を目指すとした。

日刊工業新聞 2024年02月15日

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