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ソニーG、当期益を上方修正も…「PS5」販売目標引き下げの理由

24年3月期

ソニーグループは14日、2024年3月期連結業績予想(国際会計基準)の当期利益を23年11月公表比400億円増の9200億円(前期比8・5%減)に上方修正した。金融分野で営業利益が従来想定より上振れることに加え、株式評価益の計上などが寄与する。一方、売上高は家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の販売減速などにより23年11月公表比1000億円減の12兆3000億円(前期比12・1%増)を見込む。

24年3月期のPS5販売目標は従来予想比400万台減の2100万台に引き下げた。発売から4年目を迎えて普及期に入ったこともあり、販売量が従来の目標に届かない見通しだ。また、利益率に関して十時裕樹社長は「PS4などと違ってコンソールゲーム機のサイクルの中でコストダウンをするのがなかなか難しい」と述べ、チップセットやメモリーなどのコスト上昇が影響しているとした。

一方、23年5月に公表した金融事業のスピンオフ(分離・独立)について同日、25年10月に実行すると同時に上場することを発表した。


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日刊工業新聞 2024年02月15日

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