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一転当期赤字に…シャープの通期、下方修正の理由

シャープは、2024年3月期連結業績予想の当期損益を100億円の赤字に下方修正した。従来は100億円の黒字と予想していたが赤字転落となり、必達目標に掲げてきた通期での当期黒字達成を断念した。沖津雅浩副社長は「中小型ディスプレーの市況が低調のため」と説明した。パソコンやタブレット端末、スマートフォン、車載などの各市場で需要回復が想定より遅れた。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

家電やオフィス機器、通信などのブランド事業はほぼ計画通りに推移しているものの、ディスプレー分野の低迷のカバーは困難だった。陳信旭副社長は「(ディスプレー分野の)コスト削減が十分に達成できず、需要低迷との相殺に至っていない。目標未達となるのは社内外両方の要因がある」と分析。「今回の(下方修正後の)予想達成にも努力が必要。現時点の目標は営業赤字としないこと」と述べた。

策定中の次期中期経営計画については「ブランド事業の成長戦略やディスプレービジネスの構造改革、台湾・鴻海精密工業との連携協力の可能性、堺工場(堺市堺区)の変革を盛り込む」(陳副社長)予定だとした。


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日刊工業新聞 2024年02月07日

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