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癒しと仕事の欲張り二本立て、「温泉×ワーケーション」のススメ

癒しと仕事の欲張り二本立て、「温泉×ワーケーション」のススメ

MASCOS HOTEL益田温泉のリラクゼーションスペース

ワーク=仕事とバケーション=休日を兼ねた「ワーケーション」は、コロナ禍を経て、今やすっかり市民権を得た感がある。ワーケーション上級者ともなると、ローカルの食事を楽しみにするのか、景色の良さや滞在する施設のスペックを最優先にするのかなど、何を重視するのかいろいろ考えるようになる。ヘビーワーケーショナーの筆者がオススメなのは、温泉場でのワーケーションだ。

そこで国内有数の良湯を抱える島根県の、2つの温泉を紹介したい。

いつまでにも肌にまとわりつくようなトロトロ湯

一つ目は島根県益田市の益田温泉。観光名所として名高い萩・津和野にも近いロケーション。「MASCOS HOTEL 益田温泉」は、とにかく館内がスタイリッシュで、しかも温泉が極上のトロトロ湯なのがポイントだ。

MASCOS HOTEL益田温泉の女性用大浴場

まず、ホテル自体が独自の温泉を持っているのが面白い。平成29年にホテルの敷地内の地下深くに流れる源泉から直接汲み出された、本物の温泉。それは炭酸水素ナトリウム泉で、肌にまとわりつくようなお湯が特徴(あまりのトロミで浴室の床で滑りそうになるので要注意)。

温泉から上がった後は、美しい装丁の洋書、和書、アート、絵本などを備えたリラクゼーションルームでしばしくつろげる。当ホテルは、この温泉フロア以外に客室フロアやレセプション近くなどに数多くの本を備えているのだ。

リラクゼーションスペースでは数多くのコミックも揃える

島根の素材を生かしたディナーをリーズナブルにいただく

さて、お楽しみの食事について。

ホテル内のレストランだと、アタリハズレがある場合が少なくない。しかしこのホテルは間違いなく“アタリ”だ。

「贅沢をカジュアルに」をコンセプトに、近海で獲れた魚介、季節の野菜、肉など地元の素材をふんだんに使った料理が自慢だ。筆者が取材に訪れた時は島根産あんぽ柿モッツアレラ、チリビーンズのヴィーガントルティーヤ、島根産ズワイガニ春巻き、ケンボローポーク自家製ソーセージ、益田産鮮魚のなめろう丼といった、島根の美味がふんだんに詰まったコースをいただいた。量は少なからず、多からずとちょうどよい。洗練された味わいに大満足のこのコースは3950円。ビールやハイボールは770円。コストをあまりかけなくても上質な旅をすることがワーケーションの醍醐味なので、食事がリーズナブルな価格でできるのは大歓迎だ。

前菜の島根産あんぽ柿モッツアレラ。酒のつまみにもってこい
コースの中の一品(チリビーンズのヴィーガントルティーヤ)とハイボール

自室でもレストランでもワークOK

肝心のワークだが、ベッドと布団の2タイプが用意された部屋の中でもいいし、レストランでもいい(レストランの場合はワンドリンクをオーダーのこと)。

ワークにグッと集中した後は、温泉に浸かりリラクゼーションスペースで心身を解放。そしてまたワークへ戻るのもアリ。

こんな“緊張と弛緩”を繰り返すと、いつもより1日にメリハリができて、いい仕事ができそうだ。

和室には、ワークにはちょうど良いデスクあり。スタンダートの室料は1人8300円〜

グループワーケーションは一棟貸しがオススメ

もう一つは出雲市から車で50分ほどの雲南市・出雲湯村温泉にある「泊まれるレストラン tsukaru」(tsukaru)を紹介したい。

ここは一日ひと組限定で、古民家をリノベーションした家の中を独占。自分たち以外誰いないので、気兼ねせずに過ごすことができるのポイント。

tsukaruの外観

仕事に疲れたら、歩いてすぐの公衆浴場へ。

深い山あいにあるので、まさに“秘境”といった感じの場所にtsukaruはある。そして歩いてすぐの場所の公衆浴場にもぜひ入浴しよう。

この浴場はとにかく風情がある。

木のぬくもりがたっぷり感じられる浴場で、すぐそばを流れる斐伊川のせせらぎを聞きながら、ゆったりとした時間を過ごせる。

出雲湯村温泉の足湯。すぐそばを斐伊川が流れる

元イタリアンのシェフが作るこだわりの食事を堪能

また“泊まれるレストラン”をうたうだけあって、料理も十分に期待できる。なぜならオーナーは元イタリアンのシェフ。信頼できる生産者から取り寄せた有機野菜、無農薬野菜をメニューに使ったり、狩猟免許を取得しているので自分で仕留めたイノシシのベーコンを使ったり。朝食に出すたくわんや味噌汁の味噌も手作りしているので、かなりのこだわり派だ。

ほとんどクセのないイノシシ肉を使ったボタン鍋。冬場は体があったまる

こだわり抜いた料理をいただくのもいいが、自炊もOK。夏は自分たちでバーベキューをしてもいいのでお財布に優しい。仲間と一緒に買い物に行ったり、料理の準備をしたりすれば、チームビルディングの強化にも役立つ。

また、ワークやミーティングは、寝室でもいいし、広々としたリビングダイニングで行うのもいい。

スタイリッシュなリビングダイニング。ワークや食事はここで

MASCOS HOTEL 益田温泉が都会的で個人のワーケーショナー向けだとしたら、tsukaruは大自然の中で過ごすグループ向け。好みや目的で選びたい。(ライター=東野りか)

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