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半導体製造装置販売は初の4兆円超えへ、SEAJ会長が語った2つの要因

日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区、河合利樹会長)は、2024年度の日本製半導体製造装置の販売額が23年度比27%増の4兆348億円と、初めて4兆円を上回って過去最高を2年ぶりに更新するとの予測を発表した。半導体受給改善を受け、装置への投資が年度後半以降回復する。

24年度は23年7月発表の予測(3兆9261億円)から上振れし、1年前倒しで4兆円を超える見通し。河合会長は会見で「中国向けで引き続き強い需要が期待できる。生成AI関連の需要も予想より早く立ち上がっている」と説明。中国の非先端半導体への積極投資が23年度に引き続き半導体装置需要を下支えするほか、生成AIの普及で半導体需要が増加。より多くの台数が必要になる状況が予想より前倒しで生じるとの見方を示した。

半導体製造装置の顧客であるファウンドリーやメモリー半導体メーカーの業績底打ち傾向が強まり、投資意欲の高まりが背景にあるとみられる。河合会長は「24年度の半導体需要は徐々に立ち上がっていくだろう。NAND型フラッシュの回復は年末近くまで遅れるかもしれないが、それを勘案しても半導体製造装置需要は拡大が期待できる。25年度は国内メモリーメーカーや日本に進出したファウンドリー向けの需要も伸びるだろう」とした。

23年度は3兆1770億円の見通し。コロナ特需の反動などから半導体需要が大幅に減少。4年ぶりの前年度比マイナスにとどまるとの見方は23年7月から変化はない。


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日刊工業新聞 2024年01月19日

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