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ダイヤモンドに可視光当てて世界初「CO2→CO還元」、ダイセルと金沢大が固体触媒開発

ダイヤモンドに可視光当てて世界初「CO2→CO還元」、ダイセルと金沢大が固体触媒開発

※イメージ

ダイセルと金沢大学は独自のダイヤモンド固体触媒を開発し、二酸化炭素(CO2)を一酸化炭素(CO)に還元した研究成果を国際学術誌「Carbon」に掲載した。太陽光に最も多く含まれる可視光を独自のダイヤモンド固体触媒に当てることでCO2をCOへ還元する。今後ダイセルの化学プラントでの実証実験を計画している。

ダイヤモンドに可視光を当て、CO2をCOに還元したのは世界で初めて。ダイセルの爆轟(ばくごう)法で合成したナノダイヤモンドをもとに、金沢大の化学気相成長(CVD)技術を組み合わせ、可視光を吸収して電子を放出する特殊な結晶構造を持ったダイヤモンド触媒を開発した。

触媒の寿命の長さや所要電力の少なさからカーボンネガティブ(温室効果ガスの排出量よりも吸収量が多い状態)社会の実現に貢献することが期待できる。

日刊工業新聞 2024年01月17日

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