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高さ84m…国内最大・最高層の木造ビル、三井不動産が日本橋で着工

高さ84m…国内最大・最高層の木造ビル、三井不動産が日本橋で着工

外観の完成予想図

三井不動産は地上18階建てで高さが84メートルと、国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルを東京・日本橋で着工した。三井不動産グループ保有林を含む1100立方メートル超の国産木材を構造材に使用。躯体部分での建築時の二酸化炭素(CO2)排出量に関しては、一般的な鉄骨造オフィスビルに比べて約30%の削減効果を見込んでいる。竹中工務店が設計・施工を担当し、2026年に竣工する予定。

竹中工務店が開発、大臣認定を取得した耐火・木造技術を導入。主要な構造部材に木材を活用する。内装・仕上げ材にも木材を活用し、木ならではのやすらぎやぬくもりを感じられるオフィスビルの実現を目指す。

エントランスホールは上質な吹き抜け空間とし、壁には三井不動産グループ保有林の木材を使用。天井には三井ホームが持つ木接合技術を活用する。事務所の専有部は木の構造部材に触れられる現しとし、働き手が木に触れ、香りを感じられるオフィス環境を創出する計画。

また次世代の環境配慮型オフィスビルとして、不動産業界全体で活用が期待されるさまざまな新技術・新製品を採用。フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験などに取り組んでいく。

日刊工業新聞 2024年01月15日

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