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介護現場にロボ1000台導入へ―AMED、質の改善・向上を実証

 日本医療研究開発機構(AMED)は17日、介護現場にコミュニケーションロボット(写真)を1000台程度導入する実証を8月めどに始めると発表した。コミュニケーションロボットを使用することで、介護や生活の質がどの程度改善、向上できるか、定量的な把握を目指す。

 データを把握、収集する枠組みはAMEDが提示し、データの分析結果はロボットの提供メーカーに還元する。統一的なデータ収集の枠組みによる1000台規模での大規模な実証は日本で初めて。
 
 予算額は経済産業省の2016年度予算案として6億円。市販品を中心に、一般的な形で入手可能なロボット20―30種類を導入する。

 どのような機能がどういう効果をもたらすかを定量的に把握することで、より実用的な製品の普及が期待できる。

 効果が見えにくい愛玩用を越えた介護や生活支援、コミュニケーションロボットの市場形成を後押しする。
日刊工業新聞2016年3月18日 素材・ヘルスケア・環境面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
介護現場をターゲットにした商品だけでなく、一般家庭を主なターゲットにしたロボットでも、介護現場からの声掛けが多くなっているという話を先日聞きました。ここでの効果が認められれば、一般家庭への普及の後押しになりそうです。

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