羽田C滑走路再開、離発着能力は事故前水準に
羽田空港(東京都大田区)で起きた日本航空(JAL)と海上保安庁の飛行機の衝突事故で閉鎖していたC滑走路が、8日の午前0時から再開した。2機を撤去後、滑走路の高熱で劣化した約2700平方メートルの舗装を打ち替え、滑走路脇の芝生の着陸帯でえぐれた場所を埋め戻した。
滑走路の処理能力(離発着便数)は事故前と同じ水準に回復した。当初は進入角指示灯(PAPI)の破損で南風時の都心ルートが使えず南風時は9割程度になると見られていたが、計器着陸装置(ILS)が正常に作動することが確認されたためILSによる電波誘導で都心ルートから着陸する。
2日の事故後から7日までは4本の滑走路のうち3本で運用した。国土交通省によると7日の16時までに1453便が欠航した。JALによると8日は14便欠航、9日も9便が欠航する見込み。全日本空輸(ANA)は全便運航する。
また、国交省は6日から、羽田空港の管制塔に滑走路への誤進入をレーダーで常時監視する専任者を配置している。
日刊工業新聞 2024年01月09日