自動車シート生産の主力工場に技術棟新設、テイ・エステックが22億円投資
テイ・エステックは2025年9月までに約22億円を投じ、埼玉地区の生産体制を再編する。自動車シート生産の主力である埼玉工場(埼玉県行田市)内に新しい生産技術を開発する技術棟を新設する。生産技術部門や生産ラインの設計開発を担うエンジニアリングセンター、生産部門の体質改革に取り組む部署、品質部門などの人員を配置して連携を深め、開発した技術をグループの生産拠点に発信する。
埼玉県川越市でオプション部品などを生産する「部品事業部」も埼玉工場内の別棟に移転して機能を集約する。設備導入や工場内物流などの効率を改善し、コスト競争力を磨く。部品事業部の拠点は機能集約を終えた後に売却する予定。
テイ・エステックは26年3月期までの3カ年の中期経営計画の重点戦略の一つとして「高効率生産体制の構築」を掲げている。埼玉地区の生産体制の再編は、この戦略の一環としている。
日刊工業新聞 2024年01月04日